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元祖キャラクター商品?!昭和を生きたキャラクター「のらくろ」

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のらくろお面復刻版

「のらくろ」の玩具面が爆発的に売れた1933年(昭和8年)、ヨーヨーやジグソーパズル、コリントゲームなども流行しました。

昭和8年初登場したのは、今でも子供に愛されているお菓子「ビスコ」、読み物や舞台では「丹下佐膳」が活躍しました。

さて、この「のらくろ」お面3~4ヶ月の間に500万個以上の売上を記録したそうなんです。

お面以外にも、鉛筆・万年筆・消しゴムなどの文具、ハンカチや靴・草履など衣類と様々な「のらくろグッズ」が売り出されました。

もしかすると、これが元祖キャラクター商品と言えるものではないでしょうか?

今回は、のらくろグッズが登場し、人気となったナゾを紐解いてみましょう。

 

戦前・戦中・戦後、昭和を生きたキャラクター「のらくろ」とは

「のらくろ」は、田河水泡さんの漫画作品、その主人公の「野良犬・黒吉」を縮めた愛称です。

所謂キムタクみたいなものですね。

1931年(昭和6年)雑誌「少年倶楽部」で連載がスタートしました。

戦前に始まった連載は、戦中まで続く長期連載になりましたが、1941年(昭和16年)ついに内務省役人からのクレームで打ち切りになってしまいました。

戦後に雑誌「丸」で新たに連載がスタート、軍隊に入隊して出世を続ける物語でしたが、除隊して大陸開拓へと向かったり、外伝では様々な職業を点々とするストーリーになっています。

戦後に描かれた物語は、軍に復帰し戦闘描写があるものの「死」は描かれておらず、物語の序盤で軍隊は解散します。

激動の昭和を生きたのらくろ、最終的には結婚して喫茶店の店主におさまりました。

 

「のらくろ」は帝国主義の権化なのか?

のらくろ原画

出展:山田書店

「のらくろ総攻撃」では、中国大陸における日本軍の動きと同じようなストーリー展開になっています。

豚の国へ進入した熊の国軍。豚の国は、駐屯している犬守備隊に救援を求めます。

犬守備隊は、熊に掛け合い説得して退去させます。

熊軍が退去した後、豚の国は領内に住む羊たちへの搾取を強めます。そうしているうち熊の国が豚の国に、熊が守護してやるので駐屯している犬軍を排除するようにそそのかします。

犬軍に借りを作ったことを後悔していた豚の国は、熊の国の話に乗り犬軍を闇討ちしようとするも、逆に豚の将軍が捕らえられてしまいます。

さらに、犬軍によって羊の国は独立・・・・

犬:日本、豚:中国、羊:満州、熊:ロシア。さらに、動物のステレオタイプに合わせて人種も表現されていました。

 

しかしながら、「日本軍=イヌ」と表現されている「のらくろ」は、実は当時の軍から疎まれていたらしいのです。

当時の子供たちのヒーローである軍人が、イヌと表現されることで「帝国主義を正当化していなかった」とも考えられますね。

参考:池田光穂ウェブページ

 

元祖キャラクター商品ヒットの裏側

昭和初期、キャラクター商品などの二次的な商品は、著作権法など法的規制が及ばない時代でした。

ほとんどの商品は、原作者や出版社へ無許諾で製品化されていた時代です。

「のらくろ」の原作者、出版社も権利の主張をしなかったため、様々な業者がのらくろグッズを制作、次々に商品化していったんです。

子供用の筆箱、おもちゃ、ハーモニカなどの楽器に至るまで、のらくろグッズ・・・

そんな中、原作者の田河水泡さんは、「ええじゃないですか、みなさんよろこんで使ってくれるんだから。」と鷹揚な対応をされていたのだとか。

結果的に、著作権など規制がなかったことが「のらくろ」人気を後押しした理由のようですね。

 

現代では、かわいいイヌのキャラクターとして知られている「のらくろ」。

激動の昭和を生きたレトロなキャラクターは、今もなお行き続けています。

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